FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

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アーティスト達(ビートルズの周辺)

流れて来た We Are The World / ボブ・ゲルドフのバンド・エイドに触発されたスター達による歌絵巻

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あのチャリティーがあってから随分と時間が経ったものだ。
1985年のこと、超一流アーティスト達が集って実現したUSAフォー・アフリカ。
彼等が残した音源は、We Are The World。
この曲の作者は、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーで、アフリカでの飢饉、貧困のために立ち上がった形である。

この趣旨でのチャリティーといえば、既にイギリスでボブ・ゲルドフが主催となりバンド・エイドが大きな成功を収めていた。
イギリスでのチャリティーは、世界的にも有名であり、アフリカのために立ち上がった有志達による共演として話題を集めたものであった。
何を隠そう、この私もバンド・エイドのレコードを買った。
音楽も聴きたかったのは勿論だが、このレコードを買うことで、僅かながらも協力ができると思ったからだ。
後に開催されたライブ・エイドもリアル・タイムで見たし、オフィシャルでDVDも買ったものだった。

イギリスが立ち上がったならば、我々も!
という気分が、アメリカのアーティスト達にあったのは確かであろう。
そこには共感とライバル意識が垣間見られるが、思うところ、目指すものは一緒である。

ボブ・ゲルドフを中心としたイギリスのチームが放った曲は、いかにもブリティッシュ色の濃いものであったし、一方アメリカのチームが世に出したWe Are The Worldも、実に聴き応えのある作品となっている。
ゴスペル調とでも言いたくなるような雰囲気がたまらなく良い。
これだけのスターが集結すると、どこを見ても飽きることはないし、まったく贅沢なラインアップだ!と思うわけだが、私が密かに気に入っているのは、シンディ・ローパーが登場するパートである。
シンディの体から発散されるエネルギーにより、次に歌うシンガー達にも影響が残っているところが面白い。

かつて日本では、反戦歌が若者達の心をつかんだ時代があった。
それはいわゆるフォークとして、この国に根を張ってゆく。
音楽が持つ反体制気分にも人々は共鳴したが、イギリス、アメリカの彼等がやったように、アフリカに食糧を!と世界に訴えかけるスタンスも音楽において重要だと思う。
要するに、愛こそはすべて!ということなのだ。

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