1964年12月4日にリリースされたビートルズ4作目にあたるオリジナルアルバム、Beatles for Sale(ビートルズ・フォー・セール)。
このアルバムのB面3曲目に収録されたのが、Honey Don't(ハニー・ドント)。
リンゴがボーカルを担当したナンバーですね。
このアルバムの特徴のひとつであると言っていいと思いますが、数曲のカバーが収録されており、ハニー・ドントもそのひとつ。
オリジナルは、アメリカのロカビリー畑のミュージシャン、カール・パーキンスによるものです。
ビートルズは、ご存知のとおり、ジョンとポールという圧倒的なカリスマがいたわけですが、リンゴの存在というのは、言葉で表現できないような味わいがありますね。
当然ながら、ビートルズに欠かせないメンバーの一人だったと思います。
さて、ハニー・ドントですが、アルバム収録用に録音される前にも、ビートルズはライブで演奏をしていました。
その際に、ボーカルを担当していたのはジョン。
ひとつのアルバムに1曲はリンゴのボーカルをという考えもあって、ジョンからリンゴに代わったのかもしれません。
ハニー・ドントですが、エリック・クラプトンが主催したジョージの追悼コンサート、コンサート・フォー・ジョージにおいても、リンゴが披露しています。
これは、ジョージがカール・パーキンスのファンだったということに由縁しているようです。
リンゴは、愛すべきキャラクターだし、エンターテイナーですね。
ビートルズが、世界中の人々から広く愛される要素にもなっていると思います。
バンドとしてのビートルズが、勢いを増していくパワー。
そういったものを感じさせる1曲ではないでしょうか。