Our Favourite Shop
格好いいバンド、凄いバンドとは幾多あるわけだが、今回は「お洒落なバンド」として著者が思い浮かべるものを書いてみたいと思う。
それは、スタイル・カウンシルだ。
彼等はファッションがお洒落であるだけではなく、そのサウンドもお洒落。
センスの塊のような気さえする。
スタイル・カウンシルは1982年に結成されたバンドで、その年代だけを見ればこのブログの趣意とは外れているのかもしれない。
だが、スタイル・カウンシルの中心メンバーであるポール・ウェラーはザ・ジャムなどで実績を積んでおり、1980年代以前にも活躍をしていたという意味で言えば的外れではないと思う。
スタイル・カウンシルのメンバーは、流動的な要素も内包していたものの、基本軸になっているのはポール・ウェラーとミック・タルボットで、バック・ボーカルとしてのD.C.リーも華やかで、確かな実力を持っていた。
著者にとって遠い記憶になっているが、スタイル・カウンシルのステージを見たことがある。
しかも国技館の枡席で。
あの枡席鑑賞は忘れられない。
大相撲の舞台でイギリスのお洒落なバンドがパフォーマンスを繰り広げるとは。
あれは、いつ頃だったか?
アルバム、Our Favourite Shopが発表された後のツアーだったから1985年以降であることは確かだ。
必然、そのときのステージは、このアルバムからの選曲が多かったわけだが、どれもいかした名曲であり、飽きることなどなかった。
この時、会場にテレビカメラが入っていたことも覚えている。
後日、それがMTVだったことを知るのだが、テレビ放送された際、枡席で踊る自分の姿が映ったとき、冷や汗にも似た笑いが出たものだ。
まあ、ポール・ウェラーは鬼才であり、彼等スタイル・カウンシルはポップの要素を上手に融合させたプロフェッショナル集団だった。
彼等が残したお洒落な作品達、それは今も色褪せることなく響いて来る。