いまはもうなくなってしまいましたが、さいたま新都心にはジョン・レノン・ミュージアムが存在しました。
私も足繁く通ったものです。
奇遇と申しますか、仕事の関係で、当時の館長さんにご相談をすることがあり訪問。
本題はすぐに終わり、ジョンのこと、ヨーコのことをはじめ、ジョン・レノン・ミュージアムが出来上がるまでのエピソードなどを教えていただきました。
このジョン・レノン・ミュージアムは、まず展示室へ入る前にちょっとしたショートムービーを流す部屋がありました。
そのフィルムには、ジョンがWoman(ウーマン)をつくるに至った経緯などが紹介されており、興味深く見入ったもの。
さすがに、一字一句正確な言葉は覚えておりませんが、概ね次のような解説でした。
ウーマンをジョンがつくろうとしたのは、まずヨーコへの感謝だった。
それが、世界にいるすべての女性への感謝へと発展していった。
さらに、全人類への感謝へ繋がるものだと自覚した。
自分が感謝の気持ちでいることを精一杯に伝えようとするジョン。
And woman I will try to express
My inner feelings and thankfulness
なんとかして伝えたいんだよ。
ぼくの本当の気持ちと感謝の心を
ジョンが、広く心をひらき、すべてのものに感謝をする心境になった。
活動再開。
このウーマンが収録されたアルバム「ダブル・ファンタジー」は、ジョンの遺作となりました。
まさに無常ですね。
しかし、ジョン最後の作品が感謝の気持ちで溢れていたことは、私にとって僅かばかりですが救いにもなっています。
ところで、このウーマンですが、冒頭にジョンが囁くような声が入っています。
その言葉とは・・・
For The Other Half Of The Sky
空の半分へ向けて
まさに、女性のことを言いたかったのだと思います。
ジョンは、「Sky」という言葉も好きでしたね。
こうして、今夜は、ウーマンの調べに耳を傾けている私です。