今日も1日が終わろうとしています。
私達は今、新型コロナウィルスの猛威に包まれていますが、もし10年後になったならば、この時をどう振り返るのでしょうか。
それでも変わらず日常となっている音楽を聴く夜。
今宵の1曲は、ピーター・ガブリエルのナンバーにしたいと思いました。
ボーカリストとしてパフォーマーとして、私はずっとピーター・ガブリエルに畏敬の念を抱いてきました。
畏るべき才能だと。
表現者としての能力も傑出していますね。
さて、ピーター・ガブリエルのナンバーを何か選ぶという所作をするとき、アルバム『So』からチョイスするのは、ちょっぴり気恥ずかしい思いがしてしまいます。
そんな私は、まだまだ人間が練れていない。
彼の作品にあって『So』は、あまりにも有名過ぎて、ためらうという部分があるのも事実です。
しかし、公正に見て名盤ですね。
このアルバムには、たとえば私の大好きなケイト・ブッシュが参加。
彩りを加えてくれています。
ただ、今回選んだのは、ケイトが参加しているナンバーではなく、『レッド・レイン』。
何でしょう、この迫り来る危機感は。
悪夢にうなされているのか?
それとも未来の地球を予言しているのか。
さて、このナンバーですが、演奏で参加しているアーティストも豪華ですね。
危機感を煽るかのようなベースライン。
これは、トニー・レビンのプレイによるもの。
また、リズム・セクションになりますが、ポリスでお馴染みのスチュワート・コープランドもクレジットされています。
ハイハットを叩いているようですね。
いろいろ書きましたが、やはりSoが名盤であることを認めないわけにはいきません。
その冒頭を飾るのがレッド・レイン。
赤い雨が振り付けて来る。
今、この時代に聴くと、身につまされる思いがいたします。