FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

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ドクターロバートと陶酔感

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Rev-GL-Mo-B
ドクターロバート(Doctor Robert)は、ご存知、あのリボルバーに収録された楽曲です。

ビートルズのアルバムに関しては、いろいろな見方や評価があるとは思いますが、私は、このリボルバーは、重要な位置づけにある一枚だと思っています。

さて、ドクターロバート。

ジョンらしいボーカルの味わいが、ふんだんに盛り込まれたナンバーではないでしょうか。
実は、このナンバーの主人公たるドクター・ロバートには、モデルになった実在の人物がいるとされています。

昨今のモラルからすれば、論外なことですが、ドクター・ロバートのモデルになったドイツ人医師は、ニューヨークを中心に、LSDなどの薬を大量に処方しており、アーティスト達の間では、かなりの有名人だったとか・・・。

ジョンをはじめ、ビートルズのメンバー達は、この医師との直接の交流はなかったようですが、ジョンが歌詞に取り上げるほど、当時は、地下室で名を馳せた人物のようです。

「ドクター・ロバートに電話をしてごらんよって、ぼくは言ったんだ」
「昼夜を問わず診てくれるよ。気分もすっきりさ」

といった歌い出しにはじまり、中間部で出て来る歌詞とメロディーは、ドラッグを歌いながらも、揶揄とも取れるジョンらしさが、垣間見られます。
飛んじゃった!いっちゃった!状態が、あからさま伝わってきます。

それは、この部分ですね。
Well, well, well, you're feeling fine
Well, well, well, he'll make you
Doctor Robert

まったく、ジョンという人は、並の発想では追いつかないところにいるものです。

リボルバー以降もジョンは、実在の人物の名前を変えて、皮肉を歌ったりすることが得意でした。
これは、一種の才能ですね。

ある意味、これぞロックの魂なのかもしれません。

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