先日のこと。
仲間4人で、ビートルズのことを語り合っていた夜。
Sちゃんが、突然言いました。
「ビートルズで一番好きな曲を言えますか?私は言えます!」
正直、私は、「答えられない」タイプですので、しっかりと自分の一曲を持ち、堂々と言えるSちゃんに、ある種畏敬の念を抱きました。
Sちゃんが、あげた曲は、ディアー・プルーデンス(Dear Prudence)。
もちろん、私も大好きな曲のひとつです。
ホワイトアルバムの2曲目を飾るこの曲は、バック・イン・ザ・USSRの終わりにオーバーラップするような形で、独特のコード進行にて、はじまりを告げます。
コードの不思議さも魅力ですが、またピッキングがいい。
これは、ジョンがエピフォンのピックアップをリア側に振って、醸し出している音だとされているようです。
簡単に曲の背景をまとめますと、ディアー・プルーデンスとは、ビートルズと共に、当時インドに滞在していた女優、ミア・ファローの妹、プルーデンス・ファローが、部屋に閉じ籠もり、なかなか外へ出てこないので、そのプルーデンスに、ジョンが語りかける内容となっています。
空は青いよ。
外へ出てきて、一緒に遊ぼうよ。
笑顔を見せてよ。
ジョンの優しさの片鱗が垣間見られますね。
さて、演奏面から言いますと、ディア-・プルーデンスの、特に後半部分では、非常に印象深いドラムのプレイが登場してきます。
実は、このドラムを叩いているのは、リンゴではなくポール。
ホワイトアルバム収録中に、実はポールとリンゴの間で、行き違いがあり、一時期、リンゴはバンドから離れていました。
その際に、録音されたものと伝えられています。
ううん。
ポールって。
どの楽器をやらせても、味があるしうまい、上手すぎる。
ですね。
今回は、Sちゃんの一言からインスピレーションを受けて、この文章を書きました。
何かの言葉。
ヒントさえあれば、ビートルズが浮かぶ。
また、きっと、明日も何らかの出会いがあることでしょう。
ジョンかポールか、ジョージかリンゴか。
この際、4人まとめていきますか!
4人あわせてのビートルズ。