FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

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確かな実力に裏打ちされたハード・ロッカー/パット・ベネターのこと

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自分の過去を振り返ると、パット・ベネターが気に入っていて、よく聴いていた時期があった。
一言で表現すれば格好いいのだが、そこには確かな実力に裏打ちされたものが存在していた。
パット・ベネターは、1970年代にあってハード・ロックを具現していた数少ない女性ボーカリストの1人である。

バックバンドの演奏もすさまじいのだが、パット・ベネターが醸し出すボーカルのパワー、魅力はそれらを圧倒していた。
当時の著者は、海外の女性ボーカリストといえば、ケイト・ブッシュを好んで聴いており、彼女の初期におけるヒット曲といえば邦題:嵐が丘だった。
その嵐が丘をパット・ベネターがカバー。
これは、一粒で二度美味しいという世界だった。

パット・ベネターの場合、基本的にはハードなスタイルなのだが、メローな曲も巧みに歌えるし、瞬間で出すファルセットが極めて魅力的である。
あれだけ歌いこなせ、曲によってボーカルを使い分けられる基礎力は傑出してもいる。

パット・ベネターが脚光を浴び始めた頃は、多くの興味深いバンドが息吹を見せ、巨大な存在になるグループも多かった。
そんな時代、彼女が表現した音楽世界は他とは一線を画するものだったように思う。
今聴いても、まったく古さなど感じさせない。
あのパンチ力!あの創造力!
パット・ベネターが持つ魅力は魔力だと言い換えた方が適当かもしれない。

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