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ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイトの誕生物語

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JL-Mr-Kite3
海外のナンバーといいますと、時に邦題が付され、いずれも賛否両論あるものと思います。

時に、なんだってこんなおかしな邦題を付けたんだ!・・・というものもありますね。

一方、秀逸なものがあるのも事実です。

さて、邦題が付されなかった作品において、まっことに覚えにくい、あるいは呼ぶことが大変な作品もありますね。

ビートルズナンバーの中において、正確な曲名を言うことが難しい作品のトップ候補に、「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト:Being For The Benefit Of Mr. Kite!」があると思います。

どことなく、遊園地で遊んでいる感覚、あるいはサーカスの舞台を思い出させるような曲調が印象的です。

ところで、このビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイトですが、当時ビートルズの近くにいた人々が証言するに、ジョンは曲づくりで大層な苦労をしていたとのこと。

ドラッグの影響もあったのでしょう。

そんなとき、偶然目にしたサーカスのポスターに描かれた言葉達。
これをジョンは思いっきり引用しまくったそうです。

ある人は、「ジョンは、そのポスターの言葉を入れ替えただけ」とまで言っています。

しかし、面白いもので、後年ポールが、「ジョンらしいナンバーを選んで聴いてもらうよ!」と言ったコーナーでは、このビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイトが、しっかり入っていました。

おそらくは、曲づくりにおいて、ジョンもポールも苦悩した時期もあっただろうし、そういった事共を含んで、ポールにとって、ジョンとの大切な思い出の一曲なのかもしれません。

ジョンは、人生をメリーゴーランドに例えたりもしていたし、ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイトで表した曲想は、あるいは少年時代から体内に宿っていたものなのか?とさえ思えます。

時に、聴き直してみたくなる一曲ですね。

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