ビートルズの魅力は?といえば、それはもう、数え切れないほどのものがあると思います。
おそらく、語り尽くすことなど、誰であっても不可能ではないでしょうか。
そんなジレンマを抱えつつ、私としては、その断片をひとつずつ、拾ってゆく作業しかできません。
今回は、彼等ビートルズの言葉のパワーについて、触れてみたいと思います。
1966年8月5日にリリースされたビートルズのアルバム『リボルバー(REVOLVER)』。
このアルバムに関して、私は、これからも何度となく書き、格闘してゆく必要がありそうです。
それほどまでに、このリボルバーが持つ世界観は奥深く、ビートルズの行く末を考えるに、避けては通れない位置づけにあると思っているからです。
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1965年12月3日にリリースされたビートルズのアルバム、『ラバー・ソウル(Rubber Soul)』。
そのA面4曲目に収録されているのが、NOWHERE MAN(邦題:ひとりぼっちのあいつ)です。
まず、ラバー・ソウルというアルバムですが、ビートルズが大きな転機を迎える前のラスト・アルバムだと言ってもいいと、私は思っています。
ある意味、ビートルズには、何度かの転機があったと考えられると思いますが、ラバー・ソウルに続くアルバムはリボルバー。
リボルバーというアルバムの方向性を考えたとき、ラバー・ソウルの位置づけも、ビートルズのある章が完結した・・・という意味を感じ取ることが出来るように思うのです。
さて、今回のテーマであるNOWHERE MANに話を戻しましょう。
ここに歌われている「ひとりぼっちのあいつ」とは、ジョン・レノン自身の姿を投影したものではないか?と、私は想像しています。
『ザ・ビートルズの誕生はいつか?』とういことを考えはじめると、話が長くなりますが、こと『アルバム・デビュー』という言い方をするならば、1963年3月発表の『プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)』であるとして間違いはないと思います。
ジャケットになっている写真は、当時のEMI社の吹き抜けで撮影されたスナップが採用されており、あの時代としては画期的なことでした。
また、このファースト・アルバムの正式名称をきちんと書くと・・・
‘Please Please Me / with Love Me Do and 12 Other Songs’
という長いタイトルとなります。
ちょっと違和感を覚える方々もいらっしゃると思いますが、当時としてはよくあるパターンで、たとえば、アルバム・タイトルを見ただけで、ある程度の時代を推定することが出来るというもの。
要するに、プリーズ・プリーズ・ミーとラヴ・ミー・ドゥその他12曲・・・という書き方で、全14曲収録であることが、すぐに分かります。