すてきなダンス ジョン・レノンがジョージ・ハリスンに歌わせたことに意味はあるのか?


ビートルズ3作目のアルバムであるA Hard Day’s Night、そのA面4曲目に収録されたのが『I’m Happy Just To Dance With You』(邦題:すてきなダンス)。
レノン=マッカートニーの作品ですが、実質的にはジョンのものと伝えられています。
ただ、ボーカルを担当しているのはジョージ・ハリスン。
実際、この起用は当たったと思うし、いい味わいを醸し出していると思います。

何故?ジョンは自分の作品をジョージに歌わせたのか?
いろいろ説はあるようですが、このアルバムにおいては、ジョージの歌での出番がなく、ジョンなりの気配りだったという意見がステキだな!という気がします。
ジョンはこのナンバーを「自分が歌う気にならなかった」と語っているそうですが、それも思いやりでしょうか。

ただ、任せられたジョージは、非常に苦労をしたようです。
というのも、お手本になるガイドボーカルがなかったそうで、「歌い方が分からない」と、こぼしていたとか。

でも、結果的に良いナンバーに仕上がったわけだし、オッケーですね。

ジョンとしては、自分が歌うには、歌詞が幼い!という気分もあったと言われています。
もちろん、わざと書いたのでしょうが・・・。

キスをしたいとか、手を握りたいってわけじゃない
君とダンスをしていてぼくはハッピーなんだ
・・・みたいな、たしかに純愛モード漂う歌詞であります。

ただ、面白いことに、このナンバーは曲調と歌詞の内容に似合わず、マイナーコードの連続でスタートしています。

私がビートルズに持っているイメージでは、マイナーコードではじまるナンバーは少ないと思うのですが・・・。
C#m F#m と続き、やがてメジャーコードへと移っていきます。

ちなみに、マイナーコードといってビートルズナンバーで、私がすぐに思い浮かべるのは、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスです。
あれは、Amからはじまりますが、A系のコードといえば、ギタリストにとって鉄板のひとつ。
エリック・クラプトンが存分に弾くためのナンバーとも言えそうです。

ジョージが、ソングライターとしての才能を開花させるのは後年のことであり、この時代におけるビートルズの空気感を知る上でも貴重なナンバーのように思えます。

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